公開日 2013年03月21日
更新日 2025年04月07日
内山地区の公民館の右隣、標高441.50mの位置にあります。
地域の伝承によると、弘法大師空海が内山に立ち寄り、村人に「水が欲しいか、それとも湯が欲しいか」と聞き、村人が「水が欲しい」と答えたところ、杖を突きたてたところから清水がわき出したといいます。この清水は干ばつの時でも湧水が絶えることがなかったとされ、現在でも飲み水として人々に親しまれています。
この場所には龍興寺という寺がありました。伝説では、治承年間(1177年~1181年)に見龍という僧が寺を建てましたが、山くずれで寺がなくなりました。やがて天文元年(1532年)になると、在地の豪族・壁和泉守(伝不詳の人物)が土地を寄進して寺を建立しましたが、弘治2年(1556年)また山くずれにあい亡失しました。そして慶長2年(1597年)に得応という僧によって再興され、名を龍興寺に改めたといいます。
またこの龍興寺清水には、寛文元年(1661年)に萩原喜右ェ門(1642年~1705年)が紙すきを始め、これを内山紙と名付け、広く知られるようになったという「内山紙発祥の地」としての伝承もあります。この製紙産業は、地域の気候を巧みに利用した風土産業として評価され、昭和前期までは盛んに作られていました。
住所 |
穂高1282-4 |
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村指定番号 | 43 |
指定年月日 | 平成5年4月25日 |
地図
龍興寺清水
お問い合わせ
木島平村教育委員会 生涯学習課 生涯学習係
TEL:0269-82-2041