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日向城跡

公開日 2013年03月21日

更新日 2024年03月29日

 この日向城跡は、城倉山(標高1569メートル)南西尾根上にあり、標高650メートルの通称ヒナタといわれるところです。林道カヤの平線から300メートルほど登ったところにあります。

 山城の遺構は本郭と本郭の周囲にめぐらした深い空掘だけです。これを単郭といいます。本郭の大きさは、南北約27.5メートル、東西23.5メートル、面積約650平方メートルで、北方の周辺には長さ15メートル、高さ1.4メートル、上幅3.3メートルの土塁が築かれています。本郭は2段となっており、上段は約250平方メートル、下段は約400平方メートルあります。

 本郭は十数本のナラやカラマツの成木のほかは、一面の雑木でおおわれています。中央に「日向城跡」の標柱が建てられており、いたるところに倒木が目につきます。

 日向城については未調査のため、まだ不明点は多いものの、戦国期に木島平一円を治めた市河氏の、館に伴う詰城だとされています。付近にあったという館跡は江戸時代の土砂崩れで埋没してしまい、推定地は田野になっています。

 近年の研究では、この城館を拠点としたのは市河信房と子の勝房であったようですが、1598年の上杉氏移封に伴い転出した後は、そのまま廃城になったと考えられます。地元では親子2代の活躍が伝説化し、「市川筑前守」として語り継がれてきました。

日向城跡
住所 往郷6819の26
村指定番号 26
指定年月日 昭和60年1月5日

地図

日向城跡

お問い合わせ

木島平村教育委員会 教育委員会生涯学習課 生涯学習係
TEL:0269-82-2041