公開日 2013年03月21日
更新日 2023年01月20日
部谷沢城跡は、大久保沢と小樽川の間に東西にのびる尾根にあります。南側と北側は急な斜面で、とくに南面の斜面はけわしくなっています。標高は550m~600mで、先端の小廓から終点の堀までの長さは140mほどあります。
城跡の遺構としては、尾根を削って平にした15段の小郭があります。各段の間は約1mで、小郭の広さは南北約10m、東西約3mで比較的小さなものです。とりわけ広い平地はありませんが、10段~15段の間は大きな段になっており、やや広い小郭となっています。
10段目から100mほど登ったところには、城跡の終点とされる南北8m、幅6m、深さ1.3mの空掘があります。なお、尾根の途中で南側へ5mさがったところに小郭が一つあります。
地形の小規模さや、現時点で発掘調査や表採資料もないため、山城ではなく耕作地跡とする考えもあり、今後の検討が必要です。ただし言い伝えによると、水の手(飲用水)が尾根北の大久保沢の中ほどにあったようですが、現在は地下に埋もれてみられません。また、大久保沢の入り口近くに「コイトの畑」という地名があります。「コイト」は「垣外」が訛ったものとされ、城を守る将兵たちのがあったところだと言われています。ここを開墾したとき、多くの土器の破片が発見されたそうですが、現在は伝わっていません。
※部谷沢城跡までの登攀路は私有地のため整備されていません。周辺には害獣用の罠が多数設置されているので、立ち入りはご注意ください。
住所 |
往郷(部谷沢) |
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村指定番号 | 39 |
指定年月日 | H1.4.1 |
地図
部谷沢城跡
お問い合わせ
木島平村教育委員会 教育委員会生涯学習課 生涯学習係
TEL:0269-82-2041