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盆じゃもの

公開日 2013年03月21日

更新日 2024年03月29日

 13世紀の中頃、一遍上人が仏教の布教のため「念仏踊り」を民衆に勧め、精力的に行脚されたそうですが、この念仏踊りが長い年月をかけて、宗教や社会環境に影響されながら、地域性を取りこんで、複数の踊りに変形したと伝えられています。

 「盆じゃもの」の発生や伝承は詳らかではありませんが、こうした歴史的経緯の中で、盆じゃものも、念仏踊りの源流から派生した一つとして、北信地方一帯で唄いつづけ、踊りつづけられてきた、かけがえのない芸能であると考えられます。

 「盆じゃもの」は当初特定の名もないまま伝承されてきましたが、「盆だからなあ」「盆がくればなあ」という期待と、先祖の諸精霊を迎える敬虔な心をこめて、誰言うとなく自然に付いたものでしょう。

 古来、盆・暮は二大年中行事であり、特に盆踊りは青年男女の娯楽の場でもありましたが、明治40年頃、警察の風紀取り締まりに逢い、一時衰微したこともありました。大正時代に入り、大龍寺の庭において、8月14日から17日までの4晩、開催されるほど盛りました。太平洋戦争があって、一時中断しましたが、戦後再び開催され、踊り子の輪が大龍寺の庭に幾重にもできるほどの賑わいをみせました。

 近年は、余暇利用や娯楽の多様化に伴い、近隣各地の各種盆おどりが衰退あるいは廃止される現状のなかで、「盆じゃもの」の伝承と保存を危惧する人々の声が高まり、平成12年(2000年)「中町盆じゃもの保存会」を設立して由緒ある「盆じゃもの」の伝承と保護に努めています。

盆じゃもの

盆じゃもの
住所 上木島(中町)
村指定番号 55
指定年月日 平成17年4月19日

地図

盆じゃもの

お問い合わせ

木島平村教育委員会 教育委員会生涯学習課 生涯学習係
TEL:0269-82-2041