公開日 2013年03月21日
更新日 2024年03月29日
樽滝の上から山道を通り、千の平、糠千、裏落合(山ノ内町)を通る坂東街道は、柳久保から池の平までの高社山中腹の旧道沿いにある西国街道の33体を合わせると合計100体にもなります。
両街道の観音は発起人・世話人は木島平と山ノ内町の須賀川の地元の人々が務めており、この地域の人たちの熱心な観音信仰がうかがえます。
観音信仰は日本固有の民間信仰と結びついたもので、古来からあり、平安時代の半ばに京都・近畿地方の観光から興りました。鎌倉時代には三十三ヶ所の札所巡りの巡礼が盛んになり、「西国三十三ヶ所」と言われ、その後関東にも「三十三ヶ所」が定められました。広く民衆にこの信仰が広まるようになったのは江戸時代に入ってからで、観音がその姿を三十三に変えて人間の苦悩を救ってくれると信じられ、また旅人の苦難を救ってくれるといわれたことから、旅行者にもあがめられました。
この坂東街道や西国街道も、かつては飯山方面の物資輸送や交通の要所でありましたが、安全な道とは言えなかったため、旅の安全を祈ったのでしょう。
住所 | 坂口-糠塚 街道 |
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村指定番号 | 17 |
指定年月日 | 昭和56年8月18日 |
地図
坂東街道の観音
お問い合わせ
木島平村役場 総務課 政策情報係
TEL:0269-82-3111