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村長ひとこと(令和6年)

公開日 2024年2月16日

木島平村長 日䑓 正博(ひだい まさひろ)

村長画像

【コロナ禍後の世界】
 さて、昨年後半から新型コロナの感染がようやく下火になり、徐々に平穏な生活が戻ってまいりました。人々の活気が徐々に戻り、インバウンドも含めて今年こそ活気ある年になることを願っています。
 しかし、新型コロナの後遺症とロシアのウクライナ侵攻、新たにガザ地区の紛争など世界の混乱はまだまだ続き、日用品や食料、光熱費の高騰などまだまだ完全に活気ある経済状況とは言えません。生活支援や村内消費拡大対策は引き続き必要と考えています。

【少子化・人口減少対策】

 今、村の最大の課題は少子化対策です。新型コロナの感染拡大はその流れを助長し、全国的な課題になっています。村の将来を考えるうえで最重要課題として取り組まなければなりません。少子化対策は単に経済的支援だけでなく、若者の定住と雇用の安定、安心・安全な子育て環境、子供たちが夢をもって学べる教育環境など総合的な対策が必要と考えています。村民の皆さんの力が必要な分野でもあると考えていますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
 また、昨年暮れ発表された田舎暮らしを案内する民間雑誌の「住みたい田舎ベストランキング」2024年版で木島平村は子育て・シニア・若者単身世帯・総合の4部門すべてで上位にランキングされました。集落などの機能を維持していくためには空き家対策などを含めた移住・定住対策も必要です。少子化対策、人口減少対策はやはり、住みやすく魅力ある村づくりだと考えています。

【観光の民間化】

 昨年、スキー場をはじめとする観光については完全民間化に移行しました。予想されていたとおり、暖冬になり雪不足が心配されていますが、年末年始は何とか営業ができました。馬曲温泉については、この春の営業再開を目指して準備を進めています。観光が村の大事な産業として発展することを願っています。

【地球温暖化対策】

 毎年、世界の平均気温が更新されるなど温暖化対策は地球レベルの課題です。子どもや孫、更にその先の人類がどんな環境で暮らしているのか想像すると恐ろしく思います。
 村では昨年暮れに馬曲川発電所のリニューアル工事を行い、売電を始めました。また、公共施設などのLED化や太陽光発電など、温暖化対策を進めていきたいと考えています。個人住宅の省電力化、断熱化支援などにも取り組んでまいります。温暖化対策は、国レベルだけではなく、個人でできること、村でできること、すべての人や組織が同じ目的意識を持ち、少しずつでも積み上げていかないと解決できません。村民の皆さんにもぜひ一緒に考えていただきたい問題です。

【デジタル社会に向けて】

 デジタル化は否応なく進んでいきます。様々な分野でICT化やAI化に対応しなければなりません。すでに小中学校のオンライン授業やプログラミング学習、住民票等のコンビニ交付、確定申告のオンライン申請などが始まりました。日常生活でもキャッシュレス決済やスマホの普及によりQRコードによる申請や手続きが多くなりました。
 マイナンバーカードもその一環で、村や国からの給付金受け取りなどを効率的に行うためにも必要になります。今年10月からは原則としてマイナンバーカードが保険証になります。取得されていない皆さんには役場窓口でお手伝いをしますので早めに取得をお願いします。

【さいごに】

 令和5年は大変な猛暑でしたが、災害は比較的少なく平穏な年でした。令和6年も災害がない平和な年であることを願っていましたが、元日早々に能登半島地震が発生してしまいました。村では震度4を観測し、職員に集合をかけ、消防団の協力を得て村内の状況を確認しましたが、幸い被害がありませんでした。
 しかし、能登半島を中心とした市町村では大きな被害が出てしまい、この原稿を書いている時点で、被害の全体像がまだ把握できないほどです。しかも、翌2日には羽田空港で航空機事故、海上保安庁の飛行機は被災地へ救援に向かう予定だったそうです。お亡くなりになった皆さんのご冥福をお祈りし、被災地の一日も早い復興を願っています。
 最後に令和6年が、村民の皆様に健康で希望に満ちた年となり、村に活気あふれる飛躍の年となることを願って年頭の挨拶と致します。

(広報 令和6年1月号抜粋)

 


「地震災害」令和6年2月

 令和6年の始まりは、誰もが予想しないものでした。夢と希望を新たに団らんしていた元日の午後4時10分、最大震度7の大地震が能登半島を中心に発生しました。村でも震度4を観測しましたが、幸い大きな被害は確認されませんでした。
 被災地の状況が徐々に明らかになり、支援に向け動きが始まっています。村でも県の要請に基づき1月下旬から輪島市と羽咋市に職員を派遣しています。また、村独自の支援として能登半島先端の珠洲市に職員が食料や生活物資を届けました。以前村の地域おこし協力隊として活躍した女性が、今は珠洲市で同じような活動をしています。その関係もあり昨年、区長会の視察研修先は珠洲市でした。支援物資の中には村民の皆さんから無償で提供していただいた品もあり、感謝申し上げます。村独自にできることは限られますが、少しでも励ましになればと思います。被害が大きい自治体では未だに市役所等の機能が十分果たせず支援活動は今後も続くと考えています。
 木島平は災害には比較的強いと言われます。しかし、油断は禁物です。約180年前に起きた善光寺地震は、千曲市から飯山市まで千曲川沿いに伸びる長野盆地西縁断層が原因です。震央は長野市辺り、丁度、善光寺の御開帳が行われており、参詣客を含め約8000人が犠牲になったと言われます。村内でも家屋が倒壊し亡くなった人もいるそうです。
 地震と他の自然災害との一番大きな違いはいつ・どこで起きるか予測できないことです。予め、準備できることは限られます。まずは自分と家族の命を守る行動を再確認してください。

お問い合わせ

木島平村役場 総務課 政策情報係
TEL:0269-82-3111