公開日 2013年03月21日
更新日 2025年04月07日
部谷沢城跡は、大久保沢と小樽川の間に東西にのびる尾根にあります。南側と北側は急な斜面で、とくに南面の斜面はけわしくなっています。標高は550メートル~600メートルで、先端の小廓から終点の堀までの長さは140メートルほどあります。
城跡の遺構としては、尾根を削って平にした15段の小郭があります。各段の間は約1メートルで、小郭の広さは南北約10メートル、東西約3メートルで比較的小さなものです。とりわけ広い平地はありませんが、10段~15段の間は大きな段になっており、やや広い小郭となっています。
10段目から10メートルほど登ったところには、城跡の終点とされる南北8メートル、幅6メートル、深さ1.3メートルの空掘があります。なお、尾根の途中で南側へ5メートルさがったところに小郭が一つあります。
地形の小規模さや、現時点で発掘調査や表採資料もないため、山城ではなく耕作地跡とする考えもあり、今後の検討が必要です。ただし言い伝えによると、水の手(飲用水)が尾根北の大久保沢の中ほどにあったようですが、現在は地下に埋もれてみられません。また、大久保沢の入り口近くに「コイトの畑」という地名があります。「コイト」は「垣外」が訛ったものとされ、城を守る将兵たちの居住区があったところだと言われています。ここを開墾したとき、多くの土器の破片が発見されたそうですが、現在は伝わっていません。
※部谷沢城跡までの登攀路は私有地のため整備されていません。周辺には害獣用の罠が多数設置されているので、立ち入りはご注意ください。
住所 | 往郷(部谷沢) |
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村指定番号 | 39 |
指定年月日 | 平成元年4月1日 |
地図
部谷沢城跡
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