○職員の勤務成績評定に関する規程
昭和33年9月1日訓令第1号
職員の勤務成績評定に関する規程
(目的)
第1条 この規程は地方公務員法第40条の規定に基き職員の勤務成績を評定することにより、公務の能率的な運営を図るとともに、能力の実証に基いた明朗で民主的な人事行政を確立することを目的とする。
(適用範囲)
第2条 この規程は職員定数条例に定める一般職の職員に適用する。但し単純労務に服する職員及び村長が指定した職員については除外することができる。
(勤務成績の評定)
第3条 勤務成績の評定は勤務成績評定表(別表以下評定表という。)により評定員が行う。
2 前項の評定員は、村長が指定する職にある職員とする。
(評定表の作成)
第4条 評定表は、評定員が所轄の職員ごとに別に定める手続により記入しなければならない。
2 評定表の作成は毎年2回とし4月1日から9月末日まで及び10月1日から翌年の3月末日までの期間につき評定し、10月末日及び4月末日までに作成するものとする。
(臨時評定)
第5条 前条第2項に定めるものの外、村長は必要と認めた場合臨時に評定表の作成を命ずることができる。
(評定表の提出)
第6条 評定表の作成を終ったときは、すみやかに村長に提出しなければならない。
(保管責任者)
第7条 評定表は、村長が責任をもって保管しなければならない。
2 村長は、所属長の請求により、村長の承認を得て、その所轄職員の評定表の写を回送することができる。
(職員に対する指導)
第8条 所属長は、評定成績の不良な職員に対し、つねに適切な指導又は矯正を行うことを怠ってはならない。
(評定成績の非公開)
第9条 評定成績は、業務上必要と認める場合の外は公開しない。但し職員が自己の評定成績の提示を求めたときは、村長は本人に関する総合評定の成績に限り、これを通知することができる。
(評定員及び担当職員)
第10条 評定員及び担当職員は、第1条の目的に従いつねに勤務成績評定の適正を期し、その運用については十分に留意し、これによって知った職員の秘密を漏らしてはならない。
(実施細則)
第11条 この規程の実施に関して必要な事項は別に定める。
附 則
この規程は、公布の日から施行する。
別表

評定項目

評定要義

評定標準

1 仕事の確実性

仕事を間違いなくでき又間違いを発見することができたか。

非常に正確であった場合

常に正確であった場合

あまり正確でなかった場合、往々間違うことがあったが正確

はなはだしく正確を欠いた場合

2 仕事の速度

個々の仕事を早く仕上げることができたか。

非常に早く仕上げることができた場合

常に早く仕上げることができた場合

仕事によっては早く仕上げることができたがあまり早く仕上げることができなかった場合

必要以上に時間を要した場合

3 整理整とん

仕事に用いた書類や物品の整理はどうであったか

常に整理がよかった場合

整理がよかった場合

あまり整理力がよくなかった場合

再度注意するも整理が悪かった場合

4 規律厳守

定められた規則はよく守り秩序を重んじたか。

非常に規則を守り秩序を重んじた場合

常に守り秩序を重んじた場合

あまり規律を守らなかった場合

再度注意するも規律を守らなかった場合

5 服従性

上司の命令や指示によく従ったか。

快く従った場合

敏活であった場合

たまたま不平不満をいって従った場合

再度注意するも不平不満をいって従わなかった場合

6 機敏さ

頭の働きや動作が敏活であったか。

非常に敏活であった場合

敏活であった場合

仕事によっては敏活であったがあまり敏活でなかった場合

常に敏活を欠いた場合

7 協調性

他の人とは仕事本位に協力したか。

非常によく協力した場合

協力した場合

仕事によっては協力したがあまり協力的ではなかった場合

協力を欠くことが常であった場合

8 表現力

口頭又は文書によって種々の事柄を適切に表現することができたか。

非常に表現が適切であった場合

常に表現が適切であった場合

大体表現が適切であった場合

表現が適切を欠くことが常であった場合

9 持久力

仕事をする上に辛抱づよかったか。

どの仕事を与えても常に辛抱づよかった場合

大体辛抱づよかった場合

仕事によっては辛抱づよかったがあまり辛抱づよくなかった場合

どの仕事を与えてもあきやすかった場合

10 技術

仕事をする上に必要な技術を充分もっていたか(手際よさ)


大体技術をもっていた場合、常に手際がよかった場合

たまたま技術を欠くことがあった場合、たまたま不手際であった場合

常に技術を欠いた場合、常に不手際であった場合

11 勤勉さ

仕事に対して真面目でありなげやりな態度がみられなかったか。

非常に真面目であった場合

常に真面目であった場合

仕事によってはなげやりな態度であった場合(あまり真面目でなかった場合)

再度注意するも常になげやりな態度があった場合

12 積極性

仕事に熱意を持ち且つ積極的であったか。

非常に熱意をもち且つ積極的であった場合

常に熱意をもち且つ積極的であった場合

あまり積極的でなかった場合

熱意や積極性を欠いた場合

13 研究心

仕事に関連のあるものごとに絶えず関心を持ち研究していたか。

非常にものごとに研究していた場合

常にものごとに研究していた場合

あまり研究していなかった場合

研究心に欠けていた場合

14 責任感

責任観念が強く従って安心して仕事がまかせられたか。

非常に責任観念が強いので安心して総べての仕事がまかせられた場合

常に責任観念が強く安心して仕事がまかせられた場合

大体責任観念がつよく安心して仕事がまかせられた場合

責任観念がなく責任転嫁することが常であった場合

15 秘密保持

仕事上知り得た秘密をよく守ったか。

非常によく守った場合

常に守った場合

大体守った場合注意することによって秘密性を守った場合

再度注意したが守ることがなかった場合

16 親切心

部内外の人に対して親切であったか。

非常に親切であった場合

常に親切であった場合

大体親切であった場合

あまり親切でなかった場合

17 応待力

職務上他人との応待が巧みで相手に好感を与えたか。

非常に好感を与えた場合

常に好感を与えた場合

大体好感を与えた場合

あまり好感を与えなかった場合

18 理解力

仕事に関する理解が正しく且つ早かったか。

非常に正しく且つ早かった場合

常に理解が正しく且つ早かった場合

仕事によっては理解が正しく且つ早かったがあまり早く正しくなかった場合

大体理解がおそく且つ誤りがあることが常であった場合

19 注意力

仕事に対して細心の注意を怠らなかったか。

すべての仕事にして非常に注意深かった場合

常に仕事に注意深かった場合

あまり注意深くなかった場合

仕事に対して注意が散慢であった場合

20 仕事に関する知識

仕事をする上に必要な知識を充分もっていたか。

与えられた仕事に関する知識を充分もっていた場合

大体充分な知識をもっていた場合

やや知識をもっていた場合

知識をもっていなかった場合

21 交渉力

他人と接渉して仕事をどんどん進める能力があったか。

非常に優れていた場合

常にどの仕事についてもどんどん進める能力があった場合

大体能力があった場合

あまり能力がなかった場合

22 企画力

すぐれた計画をたて且つ手際よく進める能力があったか。

すぐれた計画をたて且つ手際よく処理することができた場合

常に計画をたて処理することができた場合

①計画をたてたが手際が悪く又は②計画をたてることができなかったが手際よく仕事を処理することができた場合

あまり企画する能力がなく事務処理の能力もなかった場合

23 判断力

すべてに適切な判断判定を下すことができたか。

非常に優れていた場合

常に判断判定を適切にすることができた場合

大体判断、判定を下すことができた場合

あまり判断、判定をすることができなかった場合

24 洞察力

将来の見通しを適確につけることができたか。

極めて適確であった場合

常に適確であった場合

大体適確であった場合

あまり適確でなかった場合

25 推理力

表面に表われた事柄から正しい事実を発見することができたか。

非常によく発見することができた場合

常によく発見することができた場合

大体発見することができた場合

あまり発見することができなかった場合

26 検閲力

部下の仕事の上の報告を早く見落しなく検閲することができたか。

非常に優れていた場合

常に早く見落しなく検閲することができた場合

①必要以上の時間をかけたが見落すことがなかった場合

あまり見落すことなく早くできなかった場合




②大体見落すことなく早くできた場合


27 識別力

与えられた問題の正誤優劣、適否等を明確に見分けることができたか。

非常に優れていた場合

常に明確に見分けることができた場合

大体見分けることができた場合

あまり見分けることができなかった場合

28 独創力

仕事をより効果的に行う上に有益な着想を生むことができたか。

非常に優れていた場合

常に独創に富んでいた場合

①大体独創に富んでいた場合

①独創に欠くことが常であった場合



②着想はよいがその割に効果がなかった場合

②着想するが常にその効果がなかった場合

29 教育力

部下を教育訓練し向上させる能力があったか。

非常に優れていた場合

常に部下を教育訓練し向上させるべく努力した場合

大体部下を教育訓練し向上させるべく努力した場合

あまり教育訓練する能力がなかった場合

30 統率力

部下を把握し事務配置が適切で全員の力を職務に掌中させる能力があったか(管理能力)

非常に優れていた場合

常に職務に集中させる能力があった場合

①部下を把握することができたが事務配置がたまたま適切でなかった場合

事務配置が適切でないために又は部下を把握する能力があまりなかったために全職員の力を集中させることができなかった場合




②事務配置が適切であったが部下を把握するのにたまたま欠けていた場合

(管理能力を欠いた場合)




③大体能力があった場合