公開日 2013年03月21日
最終更新日 2021年04月13日
根塚遺跡は、平成7年度から平成11年度にかけて、大規模なほ場整備を計画した際、工事範囲に入っていました。このため事業に先立ち、遺跡の記録保存を図るため、発掘調査を行うこととしました。
遺跡は東西105m、南北58m、標高329.66mの自然残丘で、現水田との標高差は7~10mあります。表面積は3,500平米ほどです。
この遺跡は縄文時代から中世にかけての出土品が認められ、特に弥生時代の出土品が多くあり、なかでも渦巻の装飾がついた2号鉄剣(渦巻紋装飾付鉄剣)は、東アジアで唯一の出土例として全国的な知名度を得ています。
渦巻紋装飾付鉄剣は朝鮮半島南部の鉄で鍛えられたと判明しており、弥生時代の東日本と韓半島の交流を語る上で重要です。また根塚の頂部から発見された円形の墳丘墓も、古墳が出現する前の千曲川流域を考えるために欠かせない存在となっています。こうした遺跡の重要性を伝えながら、保護していく必要があります。
なお、根塚遺跡は史跡として平成17年3月28日に、鉄剣等も含めた出土品は平成17年9月26日に長野県の指定文化財となりました。
住所 |
往郷229-イ |
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村指定番号 | 46 |
指定年月日 | 平成9年4月14日 |
地図
根塚遺跡
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